風味を語れるようになるためには、2段階あるらしい。
第1段階は、風味の違いを感じ取れること
第2段階は、その違い(=特徴)を他人に理解できる言葉で表現すること
第1段階のトレーニングは、「仲間外れ探し」
アカデミーでは、トライアンギュレーションと呼んでいた。
2種類のコーヒー、例えばブラジル産とタンザニア産を淹れる。
それを出題者(家内)が私の見えないところで3個のカップに注ぐ。
当然どちらかのコーヒーが1杯で他方が2杯になる。
その3杯を比較して、どれが仲間外れかを私が判定する。
1か月間家内と頑張っても、私の正解率は5割程度。
全くデタラメに答えても1/3は当たる筈なので、正解率5割では「違いの分かる男」とは言い難い…。
しかし、救いはある。
認定試験終了後にアカデミーの先生に相談したところ、試験に出題されたコーヒーは、現代の基準では個性の乏しいものだったため、判別が難しいのは当然だとのこと。
現在は、上質なコーヒーはスペシャリティコーヒーと呼ばれ、個性が際立っていることに価値がある。
それを飲み分けるのは、はるかに簡単らしい。
OK。 訓練は続けるけれども、第2段階へ進もう。