私がコーヒーを飲み始めた80年代には、エスプレッソを飲ませる店は見当たらなかった。
その後も、コーヒーとは別物と認識しており、エスプレッソを飲む習慣は全くなかった。
UCCコーヒーアカデミーのプロフェッショナルコースでは、1日丸々エスプレッソとそのアレンジを実習する。
まずは講師の先生が淹れた、お手本を飲んでみる。
少量だが濃厚で、私には刺激が強いと感じられた。
エスプレッソの本場のイタリアでは、砂糖をたっぷり入れて飲むらしい。
続いてスチームドミルクを加えたラテを試飲する。
適度に温めた牛乳は、味も匂いも「甘い」と感じる。
これにコーヒーを合わせるには、濃厚なエスプレッソが適している。なるほど。
続いてエスプレッソを、自分で淹れてみる。
豆を挽いて、平らにならし、押し固めてマシンにかける。
挽きはじめから抽出までの全工程で1分弱かな。
3杯も淹れれば手順はわかる。
続いてマシンを使ってスチームドミルクを作る実習。
こちらは過熱と泡立てを同時に行うので、加減を習得するのに今後も少し修練が必要そうだ。
エスプレッソを淹れてすぐにスチームドミルクを作り、混ぜていく。
その表面にミルクの泡を使って絵を描く。
いわゆる、ラテアート。
ラテアートで上手な絵を描きたくて、エスプレッソを淹れるところから何度も練習する。
結局20杯以上も試したと思う。
段々と無駄な所作がなくなっていくのだが、講習中は夢中だった。
エスプレッソの淹れ方は、よく分かった。
特に、今後どんな練習をすれば良いのかは、把握できたと思う。
しかし課題もある。今後、どのようにエスプレッソと係るのか?
高価なプロ用の機材を使えば、抽出結果は安定するだろう。
私が修練を続けることにより、美味しいエスプレッソやアレンジコーヒーも作れるようになりそうだ。
しかし1日に200杯売るのでもなければ、プロ機を購入するのは、まともな投資とは思えない。
私の経済力に見合った機材で、プロ機と同等以上を目指す?
良い目標だ。 まず機材調査をやらないとね。
いや、その前に「そもそも、エスプレッソを好きなのか?」
淹れ方はわかった気がする。しかしエスプレッソを飲む習慣が無かったので、どんな味なのか?、自分にとって魅力的か? といった基本的な確認ができていない。
OK。 エスプレッソの銘店を訪ねて、その風味に対する経験値を上げるところから始めよう。